ずっと昔の話だが、ヨーロッパなどに行くと水道の水が飲めないと不思議に思ったものである。
逆に砂漠の真ん中のようなヘランで水が飲めてびっくりしたこともある。
30年経って、最近では日本でも、特に若い人たちはペットボトルの高い水を飲む。
我が家では、浄水器はつけているがペットボトルの水など買ったことはない。
もう直ぐアメリカから孫たちが夏休みで遊びに来るがその時には、習慣でペットボトルの水を買う。
それが『六甲のおいしい水』かどうかは知らぬが、多分そんな水も買ったのであろう。
新聞に「六甲の水」ミネラル不足と大きく出ている。
ミネラルの量が少ないだけで、それが有害であるという話ではなさそうだ。
ミネラルが少なかったら、どうなるのか?おいしくないということだろうか。
然し、ずっと売れ続けたということは、消費者は『おいしい』とか『おいしくない』とかの判断は自分では出来ずに、ただ表示を信じていただけの話である。
こんな違法表示の問題はあちこちで花盛りである。
表示がないと判断できない。表示があると自分の判断ではなくて、それはいいものだと信じてしまう判断能力。
中国産のーーとその旨さとかではなしに、安全上の基準判断なら解らぬでもないが、『旨い』『不味い』ぐらいは自分自身で判断すればいい。
水の旨さなど特に微妙である。
大体六甲の水とは、灘の宮水からの酒に使った水から来ているのだろう。
こんな風に書いてある。
『ミネラルウォーターの六甲のおしいい水は、昭和58年(1983年)に発売が開始され、日本中で大ヒットしました。
以前より「灘の宮水」とよばれる、酒の仕込み用として使用されたりしてきたという歴史を持っている水です。日本酒に水が占める割合は実に約八割なのですから、おいしいお酒はおいしい水から作られるといってもよいでしょう。
六甲のおしいい水がヒットするまでは、水をお金を出して買うという事に少なからず抵抗があった日本人の考えを変えてしまった、功績あるミネラルウォーターです。おそらく、日本国内では一番有名なミネラルウォーターなのではないでしょうか?
そもそも六甲の水は「神戸ウォーター」という名前で世界中の船乗りに親しまれ、赤道をこえても腐らない水といわれてきた自然水です。六甲山系の花崗岩層が育んだ自然水は、カルシウムを多く含みおいしい良質のミネラルウォーターとして昔から有名であったというわけです。
六甲の水は硬度が32の軟水です。このため、飲み味にはクセがなく、日本人が慣れ親しんできた味わいやおいしさを持っています。』
どうも、六甲山の花崗岩の地形がミネラルの含有量のもとであり、その地下150メートルからくみ上げた水と書いてあるが、これはウソである。
今の六甲工場は、名前こそ六甲だがご丁寧に会社の案内には、ご丁寧に地図まで貼付してある。
六甲からはずっと離れた三木の直ぐそばの西神地区の工場で汲み上げられているのである。神戸牛でも、六甲のおいしい水でも、
今まで、 『騙され続けた人たち』は決して怒ったりしてはいけない。
ニセモノに高い金を払わされたのは確かだが、決して有害でもないのである。
通常、人はその『満足度』の対価として高い金を払うのである。
『おいしい』と想い、満足して買い続けたはずである。
みんな自分の判断能力のなせる業だと思う。
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